今回はどこへ行こうか。
倉敷観光サイトを眺めながら今後の掲載内容を考えていると、ふと気になる記事を発見しました。
「大橋家住宅」
町家を見学でき、しかも夜には影絵を投影しているそう。
これは記事にできそうだと思い、早速行ってみることに。
その邸宅は、美観地区から倉敷中央通りの交差点を渡ってすぐ、ビルの立ち並ぶ通りにありました。
時刻は16時過ぎ。
最終受付は16時半だったので、ギリギリの入場でしたが、スタッフの方は快く対応してくださいました。
この大橋家住宅は、江戸時代中後期に建てられた旧邸宅で、倉敷町家の典型を示す代表的な建物です。
主屋や長屋門・米蔵・内蔵の4棟が国の重要文化財に指定されています。
大橋家の先祖は元々、豊臣氏に仕えた武士でした。その後宝永2年(1705年)にこの倉敷に移り住み、水田・塩田を開発して大地主となり、さらに金融業も営み大きな財をなしていったそうです。
街道に面した長屋を通り抜けると、対称に植えられた2本の松が来る人を迎えてくれます。
建物の主要な出入り口が長屋を貫くように作られているため、庭を抜け主屋へ入ると、縦に続く土間から出口までを一直線に見通すことができました。
入って左側にはいくつもの部屋があり、やわらかな灯りに照らされた趣のある空間が広がっています。
まず目に入ったのが、おしゃれな雰囲気のこのお部屋。
洋風な家具が置かれており、和と洋が心地よく混ざり合っています。
ここで来客を迎えたり、家族でお茶を飲みながら談笑していたのでしょうか。
想像が膨らみます。
軒下に吊るされた風鈴の音を聞きながら佇んでいると、ここが賑やかな街の中心に位置することを忘れてしまうほど、静かでゆったりとした時間が流れていました。
建物全体に風が通り抜けるように設計されているため、エアコンがなくても涼しかったです。
可愛いデザインの照明。
部屋ごとに照明の形が違っており、家主のこだわりを感じます。
日没後に投影される影絵も撮影しようとスタンバイしていましたが、暗闇での撮影に苦戦し断念…
もっとカメラの腕前を上げて再チャレンジしたいと思います。
大橋家住宅では、10月に雑貨や家具・アート作品などを一堂に集めたマルシェが開催されるそうです。
ぜひ一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。