朝晩は少し冷え込み、日中は暖かな日差しが心地よい季節となりました。
美観地区では、川沿いに植えられた萩が見頃を迎え、小さな赤紫色の花が訪れる人々を優しく出迎えています。
筆者がこの記事を書くために美観地区を訪れたのは、平日の午前中でしたが、駐車場には観光バスが何台も並んでおり、通りも団体客などで賑わっていました。
少しずつ活気のある美観地区に戻ってきているようですね。
ところで皆さん、美観地区にステンドグラスが綺麗な銀行があったことをご存知ですか?
本町通りの倉敷公民館向かいにある建物で、2016年まで「中国銀行 倉敷本町出張所」として営業していました。
それを大原美術館が別館として再生し、「児島虎次郎館(新児島館)」(仮称)を近い将来オープンする予定なんだそうです。(時期未定)
そして今年の9月頃に、新児島館の外観、内装工事が完了し、10月1日から暫定オープンしたということで、早速訪ねてみました。
中に入ってみると、高い天井に白を基調とした壁、そして柔らかい光が差し込むステンドグラスと、過去と現在をバランスよく融合させた荘厳な空間が広がっていました。
ちなみに館内は展示作品も含め全て撮影OKで、ハッシュタグを付けてどんどん発信しよう!というスタンスでした。
これも今までの美術館ではあまりないと思われる、時代に合わせた取り組みで面白いと感じました。
そしてメイン展示はこちらの大型作品。
現代美術作家ヤノベケンジさん作「サン・シスター(リバース)」
圧巻の大きさです。
この作品は動くようで、時々立ち上がり、手を広げて目を開くそうです。
作品の制作意図も奥深く、衣装にもメッセージ性のある装飾がされています。
実際に見に行かれた方が良いと思うので、ここでの詳しい解説は控えます。
当面は入館無料なので、ぜひ皆さん訪れてみてください!
そして最後にもう一つ、作品をご紹介します。
こちらもヤノベケンジさんの作品で、2017年から制作しているシリーズ作品「SHIP’S CAT」の一つです。
猫好きには堪らない、何とも言えない可愛さです。
展示作品はこの二つでしたが、館内には期間限定のミュージアムショップが設置されており、いい物ないかなとグッズを見るのも楽しいです。
気軽に入れる美術館なので、皆さんもぜひ訪れてみてください!
新児島館
〒710-0054 倉敷市本町3-1
入館料:無料
開館時間:10:00〜16:00
休館日:月曜日