くらしき藹然は、岡山の老舗おせんべい屋さんの「鈴木屋」の３代目です。
鈴木屋の頃から自然素材を使い、食の本来の姿である「美味しい」を追求して来ました。
「健康も大事ですが、美味しくなくては続かない。」
これが私は大事だと考えています。
よく「手焼きと機械ではどちらが美味しく作れますか？」と言われます。みなさん「手焼きがいいですね」と言う答えを期待されているのですが、本当は「一緒なんです（笑）」でも、実際違いがあるのはどうしてか？それは「心が入っていれば同じ味は出せる。機械が作ろうと、それを見る人間にせんべいに対する思い入れがあれば、せんべいを見るだけで配合がおかしいな？とかわかるんです。」

もう７０歳を超えました。
おっと70歳ってことを口すること自体がナンセンスです。
私は、物作りが好きです。なんでも自分で作ります。ノコギリ、ドライバーなんでも持ってます。気がつけば工具を持って来てせっせと改造します。
なんでも面白くなければ続きません。
この歳…おっとまた歳の話（笑）　お客さんに言われて気づくことがたくさんあります。
単純に「フルーツの味がするせんべいできないんですか？岡山だと桃」これなんです。高熱で焼けば香りは飛んでしまいます。
ただ、今は「無理じゃって」ではなくどうすればできるかを考えています。だからまだまだこれからも研鑽します。